組織及び活動
1・基本方針
世界の人々の生活を一変させた新型コロナウイルスとの戦いは3年目に突入しています。オミクロン株は各地の保育施設でクラスターや休園の事態を生じさせています。密の回避やマスク着用等、長期にわたるニューノーマルの保育生活が今後子どもたちの成長と発達にどのような影響を及ぼすのか注視する必要があります。
わが国の総人口はすでに人口減少に転じ、子どもの数は減少の一途にあります。とりわけ新型コロナウイルスの流行は結婚や妊娠・出産の回避を後押しし、予測よりはるかに速いスピードでの人口減少社会の到来が危惧されています。国においては、令和3年度に「地域における保育所・保育士等のあり方に関する検討会」を設置し、人口減少地域を含め今後の地域における保育所・保育士等のあり方が協議され、昨年12月に「取りまとめ」が公表されました。この「取りまとめ」等を踏まえ、令和4年度には児童虐待防止に関する地域の支援体制づくりに関して児童福祉法が改正されます。また、保育所等においては、地域における「かかりつけ相談機関」としての役割など、少子社会にあって地域の多様な支援ニーズへの対応や地域における子育て支援の拠点として大きな期待が寄せられています。
令和4年2月からは、岸田内閣の掲げる「新しい資本主義の実現」のための経済対策の一環としての、新たな処遇改善策である「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業」がスタートしました。更に、昨年12月には「こども家庭庁」の創設に向けた「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」が閣議決定され、令和5年度末にはわが国の子ども・子育て支援政策は大きな転換期を迎えることになります。
このようにわが国の保育施策が大きく動きつつある一方で、青森県では少子化が加速度的に進行しています。公立の保育所等が片手で余るような全国的にも稀有かつ脆弱な状況も相まって、今後は経営と運営が危ぶまれる保育所等が一気に増加することが予測されるだけでなく、地域の保育を誰が継続的に保障していくのかが喫緊の課題となっています。
以上のような諸情勢を踏まえ、県内の保育所及び認定こども園等のほぼ9割からなる本会は、会員施設及び県内6支部と連携・協働しながら、更には行政をはじめ保育団体や保育者養成校等の関係機関・団体と連携を図りながら、各事業について強力に推進して参ります。特に、令和4年度は人口減少社会における保育のあり方について更に踏み込んだ検討協議を進め、会員施設や行政等へ具体的な提言をして参ります。また、本会の経営基盤の安定と支部運営の標準化を図るべく、支部交付金の減額、同交付金を主財源とする各支部の旅費日当をはじめとする使途ルールの共有、令和4年度末時点での各支部の繰越金の本部返納に踏み切ります。
以上を令和4年度の事業開始にあたっての所感といたします。
2・諸会議の開催
1.定 期 総 会 年1回
2.臨 時 総 会 必要に応じて開催
3.理 事 会 年2回
4.常 務 理 事 会 年6回及び6の「部会会議」、7の「その他の会議」を主管
5.正副会長会議 必要に応じて開催
6.部 会 会 議 総務広報部会 年6回、研修研究部会 年7回、保育部会 年4回、給食部会 年3回
7.その他の会議 県議会環境厚生委員会との懇談会、県をはじめとする行政との懇談会、県内の保育・幼稚園団体及び保育士養成校等との懇談会、監事監査会、支部長会議、あおもり保育未来塾、人口減少地域保育課題検討特別委員会等
3・各種会議への参加
1.全国保育協議会(全国保育士会)協議員総会
2.全国保育組織正副会長等会議
3.北海道・東北ブロック各県保育協議会会長会議、各道県正副会長会議
4.北海道・東北ブロック保育協議会幹事会
5.北海道・東北ブロック保育協議会(保育士会)各道県正副会長会議
6.県保育連合会支部総会、研修会等
※各支部の要請により、随時役員が支部に出向いて中央情勢等について説明をする。
4・研究大会・調査研究等の実施
1 青森県保育研究大会
2 全国保育研究大会
3 全国保育士会研究大会
5・部会活動
1.総務広報部会
(1)保育事業振興対策事業
1) 全国保育協議会と連携を深めながら、保育所や認定こども園をはじめ、子ども・子育てを取り巻く制度の充実や改善に向けた運動に参画する。
2) 地域における子育て支援の拠点として、また、子育て文化の中核を担う保育事業の重要性について広く県民に啓発すべく「保育のひろば」等の催事を展開する。
3) 国や県等の行政機関ならびに議会、保育関係団体、保育士養成校等との懇談会等を実施し、積極的な情報交換や提言等を行う。
(2)組織の強化推進
1) 会員施設等との保育制度等に関する幅広い意見交換や支部活動への支援を行いつつ、保育組織の強化ならびに活動の充実を図る。
2) 組織全体の事業推進や支部活動の支援等に伴う庶務を担当する。
3) 必要に応じて、規則・規定の見直しの検討を行う。
4) 中・長期的視点に基づき、事業全体の見直しの他、会費や会員規定等についての検討を進める。
(3)会員施設への情報提供・広報活動
1)機関紙『県保連だより』の発行(年2回:7月、12月)
2)機関誌『ほいっくす。』の発行(年1回:3月)
3)ホームページによる情報提供(随時更新)
4)一斉メール配信による情報提供
(4)表彰事業
1) 青森県保育連合会表彰規程による表彰の他、全国保育協議会長、全国保育士会長、青森県社会福祉協議会会長ならびにその他の表彰推薦を行い、功労者等の顕彰をする。
(5)印刷物・図書の斡旋等
1) 児童票等の印刷物ならびに図書・書物等の斡旋を行う。
(6)その他
1) 適宜、常務理事会及び他の部会の事業に参画・協働する。
2. 研修研究部会
(1)会員の資質向上と保育の質の向上に向けて、保育に関する制度や施設マネジメントの理解や、保育・給食等の職務遂行に必要な知識・技術を習得するため、以下の研修を実施する。
1 保育・未来フォーラム
2 第1回新任保育者研修会
3 主任・主幹保育者研修会
4 保育者研修会
5 給食・食育研修会
6 第2回新任保育者研修会
7 小児保健・看護担当者研修会
8 保育実技研修会
9 施設経営セミナー
10 次世代保育セミナー
※コロナ禍における研修体制を考慮し、オンラインによる対応も検討します。
(2)保育や子ども、施設経営等に関する共同研究活動に参画し、または個人研究活動を進め、青森県保育研究大会や次世代保育セミナー等で研究成果の発表を行う。
(3)その他、適宜、常務理事会からの指示に基づき、明日の子ども・子育てを考える会議(仮称)、保育士等キャリアアップ研修等の企画・運営にあたる。
(4)適宜、常務理事会及び他の部会の事業に参画・協働する。
3. 保育部会
(1)保育士・保育教諭等、保育者に関わる研修会等の企画、運営に参画する。
(2)保育者の研修体系のあり方の検討や社会の変化に対応した保育内容の研究と情報発信。
(3)全国保育研究大会ならびに全国保育士会研究大会等に参加する。
(4)適宜、常務理事会及び他の部会や、あおもり保育未来塾など他事業に参画・協働する。
4. 給食部会
(1)保育施設等に従事する給食担当者が、給食・食育に関する専門知識や技術等を深めるための研修会等の企画、運営に参画する。
(2)保育施設等における給食・食育の充実に向けて、食物アレルギーや給食事故防止、災害時の非常食の在り方について研究を進め、保育施設等の特性を活かし保育と一体となった食育の推進を行う。
(3)「保育所等給食ガイドライン」(改訂)への理解を深め、保育施設等における食事提供の在り方について周知をはかり実用性に留意する。
(4)全国保育研究大会ならびに全国保育士会研究大会等に参加する他、適宜、常務理事会及び他の部会の事業にも参画・協働する。
6・その他の会議等
1.あおもり保育未来塾
(1)保育制度や施設経営等々、保育における様々な疑問や課題等について語り合い、研究等を進める。
(2)青森県保育研究大会、次世代保育セミナー等の各種研修会において研究発表等に参加する。
(3)適宜、常務理事会及び他の部会の事業に参画・協働する。
2. 人口減少地域保育課題検討特別委員会
(1)会員施設長及び法人理事長を対象に、人口減少に対しての現状や認識を把握するために実施したアンケート結果の分析をはじめ、10年後の予測値を踏まえた、法人・施設運営及び保育教育施設の存在価値や意義についての精査~情報共有を図る。
7・受託事業の推進
(1)「地域の子育て支援の充実と福祉の向上に資すること」を図ることを目的として、青森市ファミリー・サポート・センター事業を青森市からの委託事業として運営する。
(2)令和3年度青森県保育士等キャリアアップ研修事業の参画を目指して準備を進め、事業受託の際には組織的・計画的な運営を進める。
8・各支部の活動
1)東青支部
総会・会議等|総会、役員会、総務部会、保育部会、給食部会、施設長会議、監査会、他
研修・講演
○施設長研修会
○主任・主幹保育者研修会
○新任保育者研修講座
○保育者研修会
○食物アレルギー食の知識を深め、調理実習を行う
○給食ガイドライン改訂版の内容確認
○食育で子育て支援!自園調理の優位性を考える
○食育、調理実習等の研修会実施予定
○低出生体重児の成長と支援
その他
○青森県保育連合会 総会
○北海道・東北ブロック保育研究大会への協力
○全国保育士会研究大会への協力
○関係他団体との情報交換会等
2)津軽南支部
総会・会議等|総会、役員会、保育部会、給食部会
研修・講演
○ 施設長研修会
○ 保育者研修会
○ 給食部会研修会
その他
3)三八支部
総会・会議等|三八支部役員会議 開催、地区保育会会議 必要に応じ開催
研修・講演
○保育園の危機管理について
○保育研修会
○その他必要と認められる研修
その他
○青森県保育連合会「保育研究大会」の研究発表に向けた研究事業の継続、および会員の資質向上を目指し「保育をめぐる情勢」、「これからの保育の動向」等、幅広い研究会を継続して行う。
4)西北五支部
総会・会議等|総会、監査会、支部役員会、施設長会議、保育部会、給食部会、文化広報部会
研修・講演
○施設長研修会
○保育部会研修会
○給食部会研修会
その他
○園内研修(読み聞かせ)を行う上で教材となる大型絵本の購入支援をする
○県保連発行「保育所等給食ガイドライン」を西北五加盟施設分購入
○『西北五支部加盟施設調理担当者向け各園おすすめレシピ集Ⅱ』発行
5)上十三支部
総会・会議等|総会、監査会、支部会議、各地区役員会、各部会 等
研修・講演
○小児の救急看護について
○感染症対策について
○発達障害のある子、傾向のある子への関わり方について
○不適切な保育について
○食育、食物アレルギーについて
その他
○青森県保育研究大会での発表
○関係機関との情報交換
6)むつ支部
総会・会議等|総会、役員会、リーダー会議、施設長部会、主任保育士部会、保育士部会、給食部会、用務員部会、事務部会、看護師部会
研修・講演
○給食研修会(調理実習等)
○各部会ごとの研修
○施設長研修会
○主任研修
○保育士研修会
○その他、必要な研修会
その他
○関係機関との情報交換