●弘前会場

研修会名:令和6年度 保育実技研修会

日時:令和6年 9月 25日(水) 9:50~15:00

場所:弘前プラザホテル 2F 「チェルシー」

講師:幼児教育専門家 熊丸 みつ子 氏

演題:講演「子どもたちの幸せのために今、私たちのできることをできることから…。」

実技「『ワクワク・ドキドキ』楽しく遊んで子どもを知ろう」

 

〇講演:「子どもたちの幸せのために今、私たちのできることをできることから…。」

キーワードは「うちの子、最高!」「笑顔は精神安定剤」「愛情をもって伝え続けること」

保育の事で悩む事は決していけない事ではない。むしろ、真剣に保育・子どもと向き合っているから悩むもの。そして、その悩みを一人で解決するのではなく、他職員と共有しあって解決に取り組む。

熊丸先生が今まで経験した、子どもとの関わり・保護者との関わりを伝える。保育者として思う事を素直に伝え、受講者は共感を得る。保育者として抱える悩みも焦燥も葛藤も、ネガティブにとらえるだけに終わらず、子どもの思いを汲み取り、「手間暇をかけるのが当たり前」という子ども感を理解し、愛情をもって関わる事でポジティブな方向にもっていく。伝え続ける・関わり続けるなど愛情をもって関わり続ける。まずは、こどもを愛することで自然と笑顔で向き合える。そして、子どもは笑顔が大好きで、自分や周りを大事に出来るように成長していく。昭和・平成・令和と時代が変わるとともに、子どもの周りの環境(育つ環境)も変わっていることを踏まえた保育をしていかなければならい。ただし、子どもの発達段階がどの時代においても変わらないように、保育の根っこの部分も変わらない。「子どもの為」の保育を若手・ベテラン関係なく、みんなで行っていくことが大切。

〇実技:「『ワクワク・ドキドキ』楽しく遊んで子どもを知ろう」

ふれあい遊びから始まり、新聞を使った遊びを展開。ペアになっての子どもとの遊び方や、保護者への伝え方などを実践しながら学ぶ。新聞紙1枚からの展開遊びはレパートリーも多く、全身を使っての遊びの他、手だけや足だけの部分遊びもある。また、世の中が便利になったことで失われてしまった動作などを紹介し、遊びの中で育むことが出来る事を伝える。後半は、ペアからグループへと発展し、年中・年長向けの遊びへ展開される。受講者は汗をかきながら、楽しんで実践していた。

 

●十和田会場

日時:令和6年 9月 26日(木) 9:50~15:00

場所:JA十和田おいらせグループ株式会社エコー ブライダルセンター3F 大会議室

講師:幼児教育専門家 熊丸 みつ子 氏

演題:講演「子どもたちの幸せのために今、私たちのできることをできることから…。」

実技「『ワクワク・ドキドキ』楽しく遊んで子どもを知ろう」

講演:「子どもたちの幸せのために今、私たちにできることをできることから・・・」

人生の先輩として話しします。

えがおは精神安定剤

子どもが好きなのは、ママのえがお→パパ→ババ→先生→じじ   の順かな

先生の笑顔は子どもが一番好き。

イライラする事はいいこと。目の前にイライラする子どもがいるから。

先生の指示の真逆をする。しかし、それが子どもとして順調!

真逆のことをするから教えられる。同じことを繰り返す。何回も何回も繰り返す。

 

中学生に講話

・生まれてこなければよかった。

 

・大人は卑怯だと思う。大人はうそを言うなと言う。しかし、大人はうそを言う。すぐ謝れという。大人は謝らない。仲よくしろという。しかし、大人はけんかをする。卑怯だと思う。

大人を見て育つ。大人は笑顔がないという。しかし、大人が笑ってない。優しくないという。優しさを貰ってないから。

 

保育とは何か?生き方を伝えていくこと。

一番の環境は、保育者。

 

子ども真ん中!

 

〇主任者研修でのこと

ある主任先生からの質問

保育に昭和も令和もないと思います。先日、若い職員にそれは昭和の保育ですと言われた。

悩む先生はいいこと。子供の事を思っているから悩む。一人で悩むことはない。

 

・生まれてくることは誰でも一緒。

子どもは「父さん、母さん、幸せになるね!」と思って生まれてくる。

・泣いた数だけ幸せになる事を知っている。泣くと母さん父さんじいさんばあさん来てくれた。幸せを貰った。だから子ども達は泣いて知らせた。そのあと。大人は抱っこする。抱っこしても抱き癖は付きません。抱っこしてもらって自分の持っているタンクをいっぱいにする。タンクがいっぱいになると、抱っこを求めなくなる。

子どもはタンクを持って生まれてくる。

スキスキが足りないよ。タンクがいっぱいにならないと次に行けないよ!

 

兄弟などができた事によって、親に十分甘えられない子は、園の先生に甘える。信頼している大人だから。

ピアノ教室の男の子。下の子が生まれて十分にお母さんの甘えられなくなった。下の子を連れてお迎えに来た

ときは、暴れる。お母さんが一人で来たときは暴れず、ふてくされながらも、抱っこを求める。3年が経ちピア

ノを辞めたが先生の所には遊びに来る。自分のタンクをいっぱいにするために。

 

定時制高校

不登校で居場所を見つけに来ている子など

高校生も抱かれる量が少なかったらハグしていいのか?

いいに決まってる!先生はハグした。

ハグしたことによって子どもの気持ちが変わった。

大人も抱かれていいって本当か?

いいに決まってる! 大人もハグしてもらう。

気持ちが楽になった。

 

ハグされた後には、えがおになる。

 

えがおを貰い、人としての土台をつくる。

今の子どもはえがおが少ない。なぜか?えがおを貰っていないから。当たり前の事。

子どもを取り巻く大人の量が違う。おとなから貰ったえがおや、優しさの量が反映される。

大人が貰ってなければ、子どもにあげることができない。

 

泣く、抱かれる、えがおを貰う。3原則。

 

赤ちゃんは何でも口に入れる。しゃべる準備をしている。指も口に入れる。次は、つまむ。何でもかんでも手を付ける。

ティッシュをつまむ。怒っていいことだが、怒ることをしない親が増えた。なぜなら、褒めて育てると書いてあるから。褒めるとは、認めてあげる事。何でも許す事ではない。

ティッシュの話

・ティッシュの出始めの頃、子ども達とティッシュで遊んだ。1枚とると次々出てくるティッシュを飛ばしたり、1枚にして透かして見たりして遊んだ。子ども達は楽し思い出で覚えている。

 

ヤングママ

赤ちゃんが泣いている。お尻が濡れているから泣いてるんだよ。と教える。

オムツだから大丈夫というママ。

おばちゃんは、おむつを替えるにも百面相で替え、ウンチも楽しく替えてあげている。

おむつの便利さで、トイレトレーニングも遅くなった。

布おむつは気持ちが悪いのでトイレトレーニングが進みやすい。また、おむつ交換の為に誰かが来て、コミュニケーションをとるから、いい事。

 

泣くことが終わると、歩く。ちょろちょろ動き回る。

遊び込んでいないから、走り回る、歩き回る。

 

遊びの講座に呼ばれていく。

第1子・・・1年目の先生 第2子・・・10年目の先生 第3子・・・ベテランな先生

イタイイタイと泣く。

第1子・・・痛かったね

第2子・・・知ってる、前もやった

第3子・・・大丈夫です!!

本当の躾は、怒って褒める事。

子どもを叱られると叱った人を悪いという親がいる。子どもは親がいないときに悪いことをする。叱ってあげられる大人になりましょう。他人の子どもを叱るには、思いがなければ叱れない。

店の物をとる。やってはいけない事。それを見た大人は、嫌み陰口を言うのか、お金をもってくるのよ。と、教えるのか。

子どもは親の真似をする。

親は完璧でなくていい。少し抜けていた方がいい。昔の様に、地域、子どもに関わっている大人でしつけていけばいい。

保育園

先生によってクラスのカラーが違う。様々な先生がいて当たり前。子育てと一緒で、いろんなことが言える、風通しがいい環境にあればいいと思う。喫茶店で第二の職員会議が開かれるようなら、ただの陰口。

 

実習先に就職が決まった。来てほしいと言われて就職した。

しかし、主任から注意を受けることが多い。ある日、主任からあなたに足りないものは、素直さ・謙虚さです。と言われた。その主任が嫌いだった。でも自分が主任、園長になってわかった。注意をしようと思うと3回悩む。どういう言い方をしようか。わかってくれてるか。言い過ぎたんじゃないか。など悩む。言う方は大変だなと思う。思いがなければ言えない事。注意指導ができない。

園長会で、若い職員に指導してもわかってくれないという園長。しかし、個々に持っている器の大きさが違うので仕方がないこと。研修、学びで解決することもあるんではないかなと思う。

大変でも5年は勤めてみる。良さ楽しさが分かるのは5年が過ぎてから。

 

自分の事が嫌い。なぜ?

みんなが強い。弱い自分を親にも出せない。父さん母さん爺さん婆さんに話しなさい、爺さん婆さんはみんなより生きています。生きている分人生の経験があります。

思春期・・・イライラする。

95%が自分嫌いという。強くなりなさいという。自分は強くない。

迷惑を掛けなさい。悩んで命を粗末にするような子がいたら教えてあげてほしい。

3億の精子を400個の卵の1個をめがけて走っていくのよ。あなたは3億分の1個。遺跡の子なのよ。昔は出産で命を落とすことがあった。今は医学が発達して命を落とすことは少ないが、今のお母さんも命に代えてあなたを産んでいるのよ。

なんで私を産んだの!あんたを産まなきゃよかった!・・・絶対言ってはいけない言葉

生まれてきたとき、幸せになるよ。と言う気持ちで生まれてくる。

親も幸せになってほしいと思って産む。

自分が愛されて育っていなければ、子どもを愛して育てることができない。

「じゃあ、自分は子どもを捨てるのか!自分は捨てられた子だから」

子どもは親だけで育てられたわけではない、周りの大人も育てているんです。

 

何のために勉強をするのか?いい高校に行くため。ではない。いい高校、大学は通過点。人生を豊かにするために勉強する。失敗、間違いは人生を豊かにする。

 

今の子ども達は高速道路を走っている。がんばれがんばれと突かれている。

今の子たちは、出来る?と聞くと出来る。という。大丈夫?と聞くと大丈夫という。大丈夫じゃないのに大丈夫という。大丈夫じゃない。わからないと言えない。自分たちの時には農道を走っていた。

 

不登校の子がリモートで先生の講演を聞いて、学校に登校してきた。

先生にお礼を言う為に、教室に行った。担任の先生は号泣。

義理で関われば子ども達は義理で返してくる。本音で関われば、本音で返してくる。

「先生、幸せって何ですか?」親に聞け!ですが。

全国のお母さん方に伝えてほしい。悩める幸せ泣ける幸せ、追い掛け回せ

ガ―ガ―言える幸せ、子どもが居るからできる幸せ。

命に代えて産んだ子どもを我々に託してくれる。我々精一杯見ていきませんか?

自分らしく進んでいきましょう。

 

午後

・じゃんけん場所取り新聞紙

・オオカミが来たで新聞の中に隠れる。

・オオカミさん来たよで新聞椅子取りゲーム

・新聞紙でてるてる坊主をつくる。てるてる坊主でキャチボール。4人になる。6人になる。人数を増やす。

片方の先生がゴールポストになって入れる。

・新聞紙を広げて、てるてる坊主を投げる。1個で往来。2個で往来。

・新聞紙をひねる。作って物を並べる。ジャンプする。

・新聞紙の輪っかにすずらんテープを付ける。輪っかを回してジャンプさせる。

・傘の中に入れて、回して飛ばす。

〇新聞紙で様々な遊びを行った。