6/14(火)、令和4年度保育・未来フォーラムがホテル青森(青森市)で開催されました。
当日は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、広い会場で席の間隔を広くとる、アクリル板を設置する、検温を行う等、対策をとって行いました。
今回は、
「保育施設におけるICT等導入・活用状況調査 結果報告
~保育業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化へ向けて~」
と題して、
青森県保育連合会 研修研究部会 調査研究チーム
幼保連携型認定こども園ひまわり保育園 園長 土屋隆治 先生、
はすね子ども園 副園長 小田桐寛人 先生 よりご報告いただいた後、
よしのこども園 園長 真手めぐみ 先生より、
事例発表①「令和3年4月に保育ICTを導入してから現在に至るまでの効果検証」
幼保連携型認定こども園舞戸保育所 園長 吉田諭大 先生より、
事例発表②「ICTを活用した『チームとしての情報共有』」
について発表していただきました。
また、午後は、
「『人口減少地域保育課題に関するアンケート』結果報告
人口減少地域保育課題を考える ~保育の灯を消さないために~」
と題して、
青森県保育連合会 人口減少地域保育課題検討特別委員会 委員
尾上保育園 園長 藤山 祐一 先生、こども園もがわ 園長 一戸 哲彦 先生よりご報告いただいた後、
「青森の保育の未来のために、今、できること・すべきこと」と題して、
青森県保育連合会 人口減少地域保育課題検討特別委員会 副委員長
青森県社会福祉法人経営者協議会 会長 / 社会福祉法人和幸園 理事長 今村 良司 先生
青森県保育連合会会長 会長 / 社会福祉法人あおもり愛育会 理事長 渡邊 建道 先生
幼保連携型認定こども園チャリティー第一保育園 園長 黒沢 のぞみ 先生
をパネラーとして、
青森県保育連合会 人口減少地域保育課題検討特別委員会 委員長 藤田 俊彦 先生
をコーディネーターとして、パネルディスカッションを行いました。
午前の研修研究部会の発表では、
昨年度実施した「保育施設におけるICT等導入・活用状況調査」の結果を基に、ICT等をうまく活用できていないと回答があった施設に対する改善案等を具体的に示された後、活用事例について2名の先生にご発表いただき、作業効率化、業務量の軽減につながった事例についてお話しいただきました。
午後の人口減少地域保育課題検討特別委員会の発表では、
昨年度、実施した「人口減少地域保育課題に関するアンケート」と藤山先生が作成された青森県の『乳幼児推移表』の結果を基に、保育事業継続についての近い将来への不安や課題、またその影響を把握・整理し、今後の検討課題を共有しました。
パネルディスカッションでは、
今村先生に社会福法人和幸園ならびに県経営協の社会福祉法人連携等の取り組みを、渡邊会長には県内でも少子化が特に著しい西北五地区で4園を展開するあおもり愛育会の経営方針を、黒沢先生には小規模施設における保育運営の問題と課題を軸に発表していただいた後、将来のビジョンについてお話しいただきました。
また、本課題について、出席者の方々からもご意見を頂戴しました。
参加された方からは
・「テーマはどれも興味深かった。特に「人口減少」に関して、定員割れの現状に悩む毎日であったり、挫折しそうになっていたが、今後、様々考えなければいけないと強く感じ、やる気が出ました。」
・「ICTはすでに導入済みですが、やはり十分に計画や話し合わぬまま購入し、効果があった面もあったが、使いこなせていないのが現実である。そういった中で、参考になるお話ばかりでした。」
・「人口減少はすごく驚きました。近い将来不安になりました。」
・「ICT導入について、具体的に示され、どこが効率化となるか、どこがネックになっているかということが分かって良かった。具体的なパソコン等の数なども導入にあたって参考となった。」
・「とても身近な内容であったので興味を持って聞くことができた。これから、私たちに何ができるか、何をしなければいけないのか、本気で考えていきたいと思った。」
・「人口減少問題については、具体的なデータを示していただいてとても参考になりました。」
・「先生方の講演をうかがい、現実に迫る危機感にハッとさせられました。実際に年々入所者は減ってきていますが、これほどの減少であったとは思いもせず、5年後、10年後の自園はどうなっているのかと思いました。計画的に、強い想い(情熱)をもち、子どもたち、保護者と向き合っていかなければと思いました。」
・「現状を学び、自分たちでできることを考え、実行に移していかなければならないと感じた。」
等の感想が聞かれました。
参加された皆さん、お疲れ様でした。