研修会名:令和6年度 次世代保育セミナー

日時:令和7年3月5日(水)13:30~16:15
場所:オンライン(Zoomミーティング)
発表者:
全国保育協議会 人材養成会議参加者 大東保育園(弘前市) 園長 金子 泰雅 氏
同会議参加者 岡三沢こども園(三沢市)園長 土屋 智裕 氏
あおもり保育未来塾 塾生 つがる保育園(弘前市)園長 三橋 扶弥子 氏
参加者へのメッセージ:あおもり保育未来塾 塾長 藤田 俊彦

概要:会員施設の管理者・運営者等を対象に、保育をめぐる直近の話題及び情報の提供や会員相互の意見交換等を目的に開催。本セミナーは、会員施設が直面しがちな問題や課題等について、全国保育協議会人材養成会議参加者及び本会あおもり保育未来塾メンバーが、それぞれの職務経験や実践研究等を通して学んだこと、感じたことを発表。

  • 発表1:「Z世代の人材育成について」 金子 泰雅 氏(大東保育園長)

【概要】令和5年度と6年度の2年間、全国保育協議会人材養成会議へ参加した中で、グループでの検討課題とした表題について、2年間で取り組んだ内容について発表した。

離職をしていく多くの若手保育者が、やりがいや楽しさを感じることのないまま現場を離れているように思え、若手をはじめとする世代ごとの違い、いわゆる「Z世代」ついて理解することが必要と感じ、アンケートを行い、課題とした理由だそうです。保育の持つ魅力、保育に希望や夢を抱けるような組織づくり、環境づくりをすることが、管理者の役割であり、これこそが人材確保、育成、定着につながる第一歩であるとまとめられました。

  • 発表2:「子どもの居場所づくりについて」 土屋 智裕 氏(岡三沢こども園長)

【概要】少子化や共働き家庭が増えている現代の日本では、放課後や休日に一人で過ごす子どもが増えており、学校や家庭以外に子どもたちが安心して、学びや遊びに集中できる場を提供することが必要とされている。令和6年4月に三沢市でスタートした「みんなのいばしょ あご~る」の取り組みについて紹介されました。

乳幼児から小・中学校まで、切れ目のない子ども支援と子育て支援を実現したいとの想いから開設されたと説明されました。活動方針にも法人の想いが示されており、子どもの生き抜く力を育むためには、地域との交流・連携が欠かせないと、活動内容も検討されたものとなっている。今後も国の補助事業を活用しながら、今でも課題はあるものの、やってよかった、地域の存在として、これからも存続していきたいと話されました。

  • 発表3:「育児休業に係る就業規則と助成金申請~受領まで」 三橋 扶弥子 氏(つがる保育園長)

【概要】近年の頻繁な育児休業に係る改定に伴って、規則の変更・修正が必要ですが、施行に併せて変更・修正することにより、妊娠の報告から準備を始め、助成金の受領ができた。実施園における申請前から約2年半の実際の流れを紹介していただいた。

前準備を終えるまでには、就業規則の改定、申請対象の職員の確保、育児介護休業制度について周知・意向確認を全体と個別に行わないといけないということを細かく説明していただきました。準備段階や申請等には時間がかかったが、雇用契約や休暇の付与等にかかる労働契約法、および労働基準法を順守するなど、雇用に関しての整備ができ、今後につながるメリットも大きかったという発表に、参加者にとって、とても参考になったものになった。

  • 参加者へのメッセージ 藤田 俊彦 氏(あおもり保育未来塾長)

最近見かけた記事から、キーワードを縮小市場での生き残り戦略として、オペレーションを守ることを優先することが、我々保育者にとって、今利用している方への最善を尽くすという事といえるのではないかと話されました。保育者のプロ意識を呼び覚ます言葉や、地域のパワースポットとなるためにはなど、今感じている現状を熱く語り、セミナー参加者へのメッセージとして締めくくりました。