○第1回新任保育者研修会
日時: 令和6年7月4日(木)9:35~15:45
場所:ホテル青森 3階 孔雀の間
講師:青森県保育連合会 保育部会長 黒沢 のぞみ 氏
(チャリティー第一保育園(三沢市)園長)
青森県保育連合会 研修部会長 成田 祥子 氏
(原別保育園(青森市)副園長)
青森県保育連合会 保育部会 副部会長 草刈 淳之助 氏
(幼保連携型認定こども園ちとせ幼保園(弘前市)副園長)
青森県保育連合会 保育部会 副部会長 濱谷 伊利子 氏
(みどりの風こどもかなぎ(五所川原市)園長)
概要:
【保育講義「保育の制度等について」】
〇保育所・こども園とは?
保育施設で働いている様々な職種やその内容や、保育実践以外にもたくさんある保育施設での業務内容について学びました。
〇保育の制度について
子ども子育て支援新制度の内容、こども家庭庁の発足、こども基本法の制定までの簡単な流れなどについて学びました。
〇保育環境の理解
国の定める職員配置基準や子どもの運動や精神の発達に合わせた環境構成の大切さについて学びました。
〇指針、教育保育要領を学ぶ
指針等で定められている、3つの年齢区分における「保育のねらい及び内容」について、子どもの発達と照らし合わせながら、「ねらい」と「保育の内容」、「内容の取扱い」の理解を深め、学びの連続性について学びました。
〇保育計画の作成について
指針、教育保育要領の内容にそって、全体的な計画や長期計画、短期計画、児童要録のそれぞれの特徴や、それらを上手に使って、計画→実践→振り返り→改善を行う流れを確認しました。
〇個別計画について
3歳未満児の個別計画と障がいのある子どもの個別支援計画について学びました。
〇社会人として
あいさつ、笑顔とみだしなみ、健康管理、スケジュール管理など、社会人としての姿勢について学びました。
【保育実践「伝承あそび」】
〇子どもにとっての遊びは?
心と体の成長を促すもの。年齢や発達に合わせ、五領域(保育のねらい及び内容)で示されている子どもの姿を、遊び(活動)を通してどのように培うのかが保育計画である。
〇伝承あそびとは
伝承あそびは、子ども主体で遊び方をアレンジできることが魅力であり、子どもと子ども、子どもと大人など複数人へコミュニケーションが広がる、地域の文化や伝統に触れて親しむことができる。
(だるまさんがころんだ、ハンカチあそび、折り紙あそび、紙飛行機、わっか飛行機など)
〇絵本や紙芝居について
絵本は「読み語り」「読み聞かせ」も行われるが、もともとは手にとって見る、または隣に座って、膝に抱っこされながら見せてもらう、一人で楽しむもの。だから、絵本の絵はどんなに細かく描かれた絵でも、子どもは納得がいくまで、その絵を見つめ、楽しむことが出来る。紙芝居は、舞台をはさんで、観客と演じ手に分かれる。観客は舞台から少し離れた所から、しかも集団で見る事から、後ろの方の子どもにもハッキリわかる絵で構成される
(絵本の読み聞かせのコツ、絵本からあそびへの展開など)
【保育実践「子どもたちの心地よさのために」】
〇おんぶ体験
抱っこの時よりも密着した状態。温もりや心音を直に感じ取ることができ、安心感を得ることができる、目線が高くなり、保育者の肩越しに同じ景色を見ることができるおんぶ。おんぶ紐を使い体験しました。
〇おひるね体験
心地よい睡眠のための注意点を学び、お昼寝をしている子どもとなって、その周りを歩く大人の足音や声などをお昼寝疑似体験をし、子どもの視点や保育者の視点を振り返りました。
〇チャイルドビジョン体験
4歳から6歳頃の幼児の視野を体験できる「チャイルドビジョン」を使用し、幼児期の視野を体験し、子ども理解を深めました。
【保育講義「愛着の大切さについて考える」】
〇愛着とは
発達心理学では「相手を大事に思う気持ちに支えられた絆」。特に幼児期までの子どもと親や保育者との間に形成される関係を中心とした情緒的な結びつきのこと。
〇愛着形成とは
愛着行動をくり返すうちに、いつもお世話をしてくれる人と心が通じ合い、その人への信頼を高める。特定の人に特別な愛情を持つことで、その特定の人が「安全基地」となり、その人がいれば “安心できる„“自分は安全だ„と感じて、心が安定する
〇園での愛着形成の重要性
園での愛着形成が、ときに家庭での親子関係の困難さを補償することができるぐらい力を持っている。園が基盤となって子どもの育ちを支えていく。人は幸せになるために、生まれてくる。保育は、命を守り、心豊かになるための手助けとして、子どもの育ちを支える仕事である。