令和8年度 第1回保育者研修会 を開催しました!

【1】研修会の概要
・研修会名:令和8年度第1回新任保育者研修会
・開催日時:令和8年9月1日(火)9:30~15:45
・会場:ホテル青森3階「あすなろの間」
・対象者:保育経験年数1~3年以内(現勤務先以前の職歴含む)
【2】開催目的
保育者は現場に立った瞬間から専門職としての資質が問われる仕事ですが、それぞれの施設において、育成プログラムを実施することは容易ではない現状を踏まえ、本研修会は経験1〜3年目の新任保育者を対象とし、現場で必要な基本姿勢や基礎的スキルを習得することで、新任保育者の資質向上を図ることを個別の目的としています。
【3】主な内容
【アイスブレイク】
青森県保育連合会保育部会長・よしのこども園(むつ市)園長 真手 めぐみ

参加者同士の相互理解と関係構築のため、コミュニケーションの定義である「人間同士が情報、意思、感情、思考を伝え合い、互いの理解を深めるプロセス」が説明されました。その後、2〜3人一組で「最近仕事で楽しかったこと」を話すワークが実施されました。あえて興味なさそうに聞く体験と、良い姿勢で真剣に聞く体験の比較を通じて、相手を尊重して受け止める「きくスキル」を学びました。また、地元の名所を説明する「はなすスキル」の実践も行われました。
【保育講義①「保育における事故防止の基本について」】
青森県保育連合会会長・みどりの風こどもひろた(五所川原市)園長 渡邊 建道

保育者の第一の使命は「子どもの命を守ること」であり、園は安全が約束された場所であることが説明されました。1件の重大事故の陰に29件の軽傷、300件のヒヤリハットがある「ハインリッヒの法則」や、複数のミスが連鎖して重大事故となる「スイスチーズの法則」が紹介されました。また、窒息を伴う誤飲・誤嚥リスクや、プールでの溺水防止のための監視専念、乳幼児突然死症候群対策ための3〜5分おきチェックなど、食事中、睡眠中、水遊びにおける徹底した安全管理や配慮事項について学びました。
【保育講義②「保育所保育指針の理解と実践」】
青森県保育連合会研修研究部会長・
幼保連携型認定こども園チャリティー第一保育園(三沢市)園長 黒沢 のぞみ

保育所保育の基本となる「保育所保育指針」の構造と役割について、総則を中心に保育所の役割や方法、環境構成、養護(生命の保持・情緒の安定)の理念、地域連携など、詳細な解説が行われました。また、幼児教育を担う施設として共有すべき「育みたい資質能力」の3つの柱である「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」「学びに向かう力、人間性等」や「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の理解を深めるために、遊びの中での学びのサイクルを意識した、子どもの具体的な思考プロセスを見取ることの重要性が提示されました。
【保育講義③「保育者が大切にしたい100か月ビジョンの視点について」】
青森県保育連合会保育部会長・よしのこども園(むつ市)園長 真手 めぐみ
誕生前から幼児期までを包括する「はじめの100か月の育ちビジョン」の目指す重要な視点が語られました。子どもを「権利の主体」として尊重すること、愛着(アタッチメント)の形成と安全基地の確保、子どもと保護者・養育者のウェルビーイング向上の重要性が示されました。今日からできる実践として、子どものつぶやきや視線に気持ちを言語化して返す「応答的な関わり」、子どもの自発的な思いを尊重して少し待つ「挑戦を見守る姿勢」、降園時に子どもの成長を共に喜ぶ「保護者の承認」の3つの方法が具体的に提示されました。
【グループワーク「悩みごとについて」】
青森県保育連合会副会長・まるくこども園(十和田市)園長 進藤 昭仁



新任保育者が抱える課題に向き合うワークが行われました。参加者は、自分の「いいところ」「努力しているところ」「自信がないところ、悩んでいるところ」を付箋紙に動詞止めで書き出し、これらをグループで共有し、独自のカテゴリーごとに分類しました。その上で、「努力しているところ」から「いいところ」へ、「自信がないところ」から「努力しているところ」へランクアップさせるための具体的な行動について話し合いを行い、その成果と感想の発表を通じて各自の今後の実践課題が整理されました。
【第2回新任保育者研修会までの目標設定】
青森県保育連合会保育部会長・よしのこども園(むつ市)園長 真手 めぐみ
本日の研修全体を通じた学びを各自が振り返り、次回開催予定の第2回新任保育者研修会に向けて個人目標を設定しました。参加者は振り返り用のワークシートに具体的な目標を記述し、日常の保育業務における実践へつなげるための方策をまとめました。
【4】まとめ
本研修会を通じ、保育者としての役割と安全への責任の重さが再認識されました。研修を通して各自、具体化された課題は、次への目標となりました。新任保育者として同じ立場にある者同士が語り合い、学びを深める姿は、保育の質の向上と今後の確かな成長に繋がる意義深いプロセスとなったようです。

